演じる人の力はすごい
「演じる人の力はすごい」
時間がずれているので二人が顔を合わせることはなく、ひとりがその日記帳に文字を記すと、もうひとりのところの日記帳にその字が浮き上がって記される、という不思議なしくみになっている。
二人は、時を越えて、文字だけでやりとりしている。
ある日、少女は、医師から余命1年と診断されてしまう。(実際にそんな酷なことを患者に向かって言い放つ医師が存在するのかは、はなはだ疑問だったけど・・・)
ということは、少女は、小説家が今、生きている時代には存在しないということになるのだった。
あらすじを書いても、イメージしにくいかもしれませんね。
実際観ると、本当にすごくよかったです。
「そういうわけで、私は今あなたがいる時代を見ることができません」
というようなことを彼女は日記に綴る。
そんな希望を失いかけた少女に、小説家は、心を尽くした言葉を日記に綴る。
「いや、君は生きています。奇跡は神様が起こすものではない。自分で起こすものです。
君にとっての3年後、すなわち2004年の9月20日午後3時、僕は君のいる病院の白いベンチの前で待っています。必ず会えると信じています」
そして約束の日に彼は、そのベンチに座って彼女を待つ。ひたすら信じて待つ。
だけど少女は、いつまで経っても来なかった。
やはり奇跡は起こらなかったのか?
演じる人たちの雰囲気というか演技がすごくよかった。
演じる人が素晴らしければ、ドラマというのは、いくらでも素晴らしいものになりえるのだ。
そんなことをしみじみと思った。